汚水ポンプの故障原因と対処法|動かない・排水しないときの確認ポイント

汚水ポンプの故障原因と対処法|動かない・排水しない症状や修理・交換の判断目安を解説

汚水ポンプが動かない。排水槽に水がたまっている。ポンプから異音がする……。

こうした症状が出たとき、汚水ポンプの故障を疑う方も多いのではないでしょうか。

汚水ポンプは、自然に排水できない場所にたまった汚水を、ポンプの力で排水するための設備です。地下の排水設備や、排水槽を設けた建物などで使用されています。

汚水ポンプが正常に作動しなくなると、排水槽の水位が上昇したり、排水が滞ったりすることがあります。状況によっては、汚水のあふれや逆流につながるおそれもあります。

ただし、排水できない原因が必ずしもポンプ本体の故障とは限りません。フロートスイッチの不具合、配管のつまり、電源や制御装置の異常など、さまざまな原因が考えられます。

この記事では、汚水ポンプが動かない・排水しないときの主な原因や症状、安全に確認できること、修理・交換が必要になる目安について解説します。

あわせて、提携する水道修理会社が行った汚水ポンプの交換工事も、実際の施工写真を使ってご紹介します。

汚水ポンプとは?どんな場所で使われる?

汚水ポンプとは、トイレや生活排水などの汚水を、低い場所から高い場所へくみ上げて排水するための設備です。

通常、家庭の排水は排水管の勾配を利用して自然に流れます。しかし、排水設備が公共下水道の管より低い位置にある場合など、自然の流れだけでは排水できないことがあります。

こうした場所では、排水槽に集まった汚水をポンプでくみ上げ、排水管へ送り出します。

汚水ポンプが使われる主な場所

汚水ポンプは、次のような場所で使用されています。

  • 地下室や地下階にトイレ・排水設備がある建物
  • 排水設備が公共下水道より低い位置にある住宅
  • マンションやアパートなどの排水槽
  • 店舗や事業所などの排水設備

設置場所や排水する水の種類によって、使用するポンプの種類や構造は異なります。

汚水ポンプはどのように動く?

排水槽に設置された汚水ポンプの多くは、水位に応じて自動的に運転・停止します。

例えば、フロートスイッチと呼ばれる浮きのような部品が水位の変化を検知し、設定された水位になるとポンプが作動する仕組みです。

ポンプが正常に動けば、排水槽にたまった汚水が排出され、水位が下がると運転が停止します。

ただし、フロートスイッチや制御装置に不具合が起きると、ポンプ本体に異常がなくても正常に運転できなくなることがあります。

そのため、汚水ポンプのトラブルでは、ポンプ本体だけでなく、周辺の部品や排水配管も含めて原因を確認することが重要です。

汚水ポンプが故障したときの主な症状

汚水ポンプに不具合が起きると、排水槽の水位やポンプの運転状態などに変化が現れることがあります。

ここでは、汚水ポンプの故障や異常が疑われる代表的な症状を紹介します。

① 汚水ポンプがまったく動かない

排水槽に水がたまっているのに、ポンプが作動しない状態です。

普段は自動で運転しているポンプが動かなくなった場合は、設備に何らかの不具合が起きている可能性があります。

② ポンプは動いているのに排水されない

ポンプの運転音は聞こえるのに、排水槽の水位がなかなか下がらない状態です。

ポンプが動いているように見えても、十分に排水できているとは限りません。

③ ポンプから異音や振動がする

以前より運転音が大きくなったり、ガラガラという音や強い振動が発生したりすることがあります。

普段と明らかに違う音が続く場合は、注意が必要です。

④ ポンプが動いたり止まったりを繰り返す

ポンプが短い間隔で起動と停止を繰り返す症状です。

通常とは異なる頻度で運転を繰り返している場合は、設備の点検が必要になることがあります。

⑤ 排水槽の水位が下がらない・汚水があふれる

排水槽の水位が普段より高い状態のままになったり、汚水があふれそうになったりするケースです。

特に水位が上昇し続けている場合は、汚水のあふれや逆流につながるおそれがあります。

⑥ 警報ブザーや異常ランプが作動する

設備によっては、排水槽の水位上昇や機器の異常を、警報ブザーやランプで知らせる仕組みがあります。

警報が作動した場合は、表示内容を確認し、設備の管理者や専門業者に相談しましょう。

症状だけで故障原因を判断するのは難しい

ここで紹介した症状は、必ずしもポンプ本体の故障だけで起こるものではありません。

同じ症状でも、電気設備や水位を検知する部品、排水配管など、原因が異なる場合があります。

次の章では、汚水ポンプが正常に動かなくなる主な原因を詳しく解説します。

汚水ポンプが故障したときの主な症状

汚水ポンプに不具合が起きると、排水槽の水位やポンプの運転状態などに変化が現れることがあります。

ここでは、汚水ポンプの故障や異常が疑われる代表的な症状を紹介します。

① 汚水ポンプがまったく動かない

排水槽に水がたまっているのに、ポンプが作動しない状態です。

普段は自動で運転しているポンプが動かなくなった場合は、設備に何らかの不具合が起きている可能性があります。

② ポンプは動いているのに排水されない

ポンプの運転音は聞こえるのに、排水槽の水位がなかなか下がらない状態です。

ポンプが動いているように見えても、十分に排水できているとは限りません。

③ ポンプから異音や振動がする

以前より運転音が大きくなったり、ガラガラという音や強い振動が発生したりすることがあります。

普段と明らかに違う音が続く場合は、注意が必要です。

④ ポンプが動いたり止まったりを繰り返す

ポンプが短い間隔で起動と停止を繰り返す症状です。

通常とは異なる頻度で運転を繰り返している場合は、設備の点検が必要になることがあります。

⑤ 排水槽の水位が下がらない・汚水があふれる

排水槽の水位が普段より高い状態のままになったり、汚水があふれそうになったりするケースです。

特に水位が上昇し続けている場合は、汚水のあふれや逆流につながるおそれがあります。

⑥ 警報ブザーや異常ランプが作動する

設備によっては、排水槽の水位上昇や機器の異常を、警報ブザーやランプで知らせる仕組みがあります。

警報が作動した場合は、表示内容を確認し、設備の管理者や専門業者に相談しましょう。

汚水ポンプが故障したときに確認できること・してはいけないこと

汚水ポンプが動かなくなったとき、すぐにポンプを取り出したり、分解したりするのは危険です。

汚水ポンプは電気設備と接続されており、排水槽の内部には汚水や有害なガスが存在する可能性もあります。

まずは安全を確保したうえで、無理なく確認できる範囲にとどめましょう。

① トイレや水まわりの使用を控える

汚水ポンプが排水できていない場合、トイレや洗面所などで水を使い続けると、排水槽の水位がさらに上昇することがあります。

汚水があふれたり逆流したりするおそれがあるため、異常が疑われる場合は、影響する水まわりの使用をできるだけ控えましょう。

マンションや店舗などの共用設備の場合は、管理会社や設備の管理担当者にも連絡してください。

② 警報ランプや表示内容を確認する

警報盤や制御盤が安全に確認できる場所にある場合は、異常ランプやエラー表示が出ていないか確認します。

表示されている内容をメモしたり、写真に撮ったりしておくと、専門業者へ状況を伝える際に役立ちます。

ただし、制御盤のカバーを開けたり、内部の配線やスイッチに触れたりしないでください。

③ いつから、どのような症状が出ているか整理する

専門業者に相談する前に、次のような情報を整理しておくと、状況を伝えやすくなります。

  • いつ頃から異常が発生しているか
  • ポンプが動かないのか、動いていても排水されないのか
  • 異音や警報が発生しているか
  • 排水槽の水位が上がっているか
  • 過去にも同じようなトラブルがあったか

ポンプのメーカー名や型番が安全な場所から確認できる場合は、その情報も控えておくとよいでしょう。

④ 排水槽の中に入ったり、ポンプを触ったりしない

汚水がたまった排水槽には、酸素不足や有害ガスなどの危険が潜んでいる場合があります。

排水槽の内部に入ることはもちろん、身を乗り出してのぞき込んだり、手を入れてフロートスイッチやポンプを動かしたりすることも避けてください。

また、濡れた電気設備やケーブルに触れることも危険です。

⑤ ブレーカーを繰り返し入れ直さない

ポンプが停止している場合、ブレーカーや保護装置が作動していることがあります。

しかし、原因を確認せずに何度も復旧操作を繰り返すと、機器の損傷や感電などにつながるおそれがあります。

電気設備に異常が疑われる場合は、無理に操作せず、専門業者へ点検を依頼しましょう。

自分で直そうとせず、専門業者に相談することが大切

汚水ポンプの故障は、ポンプ本体だけでなく、電源設備やフロートスイッチ、排水配管などが関係している場合があります。

見た目だけでは原因を判断できないことも多いため、異常が続く場合は専門業者による点検が必要です。

特に、汚水があふれている、水位が上昇し続けている、漏電が疑われるといった場合は、安全を優先して早めに相談しましょう。

汚水ポンプは修理できる?交換が必要になるケース

汚水ポンプに不具合が起きたからといって、必ずしもポンプ本体を交換する必要があるわけではありません。

故障している箇所や部品の状態によっては、修理や部品交換で対応できる場合もあります。

一方、ポンプ本体の損傷が大きい場合や、長期間使用している設備では、交換を検討した方がよいケースもあります。

修理や部品交換で対応できる場合

不具合の原因がポンプ本体以外にある場合や、一部の部品に限られている場合は、修理で改善する可能性があります。

例えば、次のようなケースです。

  • フロートスイッチの不具合
  • 逆止弁の故障や動作不良
  • ポンプ内部の異物の詰まり
  • 交換可能な部品の摩耗や損傷
  • 制御装置の一部に発生した不具合

ただし、実際に修理できるかどうかは、ポンプの機種や部品の供給状況、故障の程度によって異なります。

ポンプ本体の交換を検討する場合

次のような場合は、汚水ポンプ本体の交換が選択肢になります。

  • モーターなど主要部品に大きな故障がある
  • 内部への浸水や腐食など、損傷が進んでいる
  • 修理に必要な部品が入手できない
  • 修理費用が高額になり、交換との差が小さい
  • 修理を繰り返しており、安定した運転が難しい

また、設置から長い年月が経過している場合は、今回故障した部分以外にも劣化が進んでいる可能性があります。

そのため、目の前の不具合だけでなく、今後の維持管理も含めて修理と交換を比較することが大切です。

汚水ポンプが2台設置されている場合は?

排水設備によっては、汚水ポンプが2台設置されていることがあります。

2台を交互に運転する方式や、排水量が増えたときに追加で運転する方式など、設備によって運転方法は異なります。

このような設備では、片方のポンプだけでなく、もう一方のポンプや制御装置の状態も確認することが重要です。

ただし、2台設置されているからといって、必ず両方を交換する必要があるわけではありません。

それぞれの状態や使用年数、設備全体の運転状況を確認したうえで、交換範囲を判断します。

修理か交換かは点検結果をもとに判断する

汚水ポンプの不具合は、症状だけで修理・交換の必要性を判断することが難しい設備です。

専門業者に点検を依頼し、故障箇所や部品の状態、修理費用、交換後の維持管理などを確認したうえで、対応方法を検討しましょう。

【施工事例】汚水ポンプ2台の交換工事

ここでは、提携する水道修理会社が実際に行った、汚水ポンプ2台の交換工事をご紹介します。

排水槽の内部に設置されていたポンプを取り外し、新しいポンプと配管を設置した事例です。

施工前|交換前の汚水ポンプ

汚水ポンプ交換工事の施工前|排水槽内の既存ポンプと配管

施工前:交換前の汚水ポンプと配管の様子

施工前の写真では、排水槽の内部に設置された既存の汚水ポンプや配管、フロートスイッチの様子が確認できます。

汚水ポンプは排水槽の内部に設置されていることが多く、普段は設備の状態を確認する機会が少ない部分です。

施工中|既存のポンプを取り外し

汚水ポンプ交換工事の施工中|排水槽から取り外した既存のポンプ2台

施工中:排水槽から取り外した既存の汚水ポンプ2台

こちらは、排水槽から取り外した既存の汚水ポンプです。

取り外したポンプや配管の状態を確認しながら、交換作業を進めます。

汚水ポンプの交換では、ポンプ本体だけでなく、配管の接続や電気設備との適合なども重要になります。

施工後|新しい汚水ポンプを設置

汚水ポンプ交換工事の施工後|新しい汚水ポンプ2台と排水配管の設置状況

施工後:新しい汚水ポンプ2台と配管を設置した様子

施工後の写真では、新しい汚水ポンプ2台と、接続された配管が確認できます。

汚水ポンプの交換工事では、設置するだけでなく、設備に応じた運転確認や排水状況の確認も重要です。

※掲載写真は、提携する水道修理会社が実際に行った施工事例です。故障原因や交換の判断は、設備の状態によって異なります。

汚水ポンプの修理・交換費用はどのくらい?

汚水ポンプが故障したとき、「修理と交換ではどのくらい費用が違うのだろう?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

汚水ポンプの修理・交換費用は、ポンプの種類や大きさ、故障箇所、設置場所などによって大きく異なります。

そのため、現場の状況を確認せずに、一律の金額を示すことは難しい設備です。

修理費用が変わる主なポイント

修理の場合は、どの部分に不具合があるかによって作業内容が変わります。

例えば、フロートスイッチなどの部品交換で対応できる場合と、ポンプ本体を取り外して修理する場合では、必要な作業や費用が異なります。

また、故障箇所を特定するための点検や、排水槽内での作業が必要になることもあります。

交換費用が変わる主なポイント

汚水ポンプを交換する場合、主に次のような条件が費用に影響します。

  • ポンプの種類・能力:排水量や揚程、対応する汚水の種類など
  • 交換する台数:1台のみか、複数台を交換するか
  • 設置場所:排水槽の深さや作業スペース、ポンプの搬出入のしやすさ
  • 配管工事の有無:既存配管を利用できるか、配管の交換や加工が必要か
  • 電気設備の作業:配線や制御装置の調整・交換が必要か
  • 現場の状況:排水槽の清掃や仮排水など、追加作業が必要か

同じように見える汚水ポンプでも、現場によって工事内容が異なるため、費用にも差が生じます。

見積もりで確認しておきたいこと

修理や交換を依頼する際は、金額だけでなく、見積もりの内容も確認しましょう。

特に、ポンプ本体の費用、取り外し・設置工事、配管や電気設備の作業、既存ポンプの処分費用などが、どこまで含まれているかが重要です。

また、追加作業が必要になった場合の費用についても、事前に確認しておくと安心です。

修理と交換のどちらが適しているか迷う場合は、それぞれの作業内容や今後の維持管理も含めて、専門業者に相談しましょう。

汚水ポンプの故障で専門業者に相談する目安

汚水ポンプは、建物の排水を支える重要な設備です。

不具合を放置すると、排水槽の水位が上昇し、汚水のあふれや逆流につながるおそれがあります。

特に、次のような症状がある場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。

  • 排水槽の水位が上がり続けている
  • 汚水があふれている、または逆流している
  • ポンプがまったく作動しない
  • ポンプは動いているのに排水されない
  • 異音や強い振動が続いている
  • 警報ブザーや異常ランプが作動している
  • ブレーカーや保護装置が繰り返し作動する

汚水があふれるおそれがある場合は、影響するトイレや水まわりの使用を控え、速やかに設備の管理者や専門業者へ連絡してください。

修理業者に伝えておくとよい情報

問い合わせの際には、設置場所や症状、ポンプの台数、メーカー・型番など、わかる範囲の情報を伝えるとスムーズです。

また、警報表示や設備の写真が安全な場所から撮影できる場合は、状況説明に役立ちます。

ただし、写真を撮るために排水槽を開けたり、内部に手を入れたりする必要はありません。

汚水ポンプの修理・交換を相談したい方へ

汚水ポンプの故障原因を判断するには、ポンプ本体だけでなく、フロートスイッチや制御装置、排水配管などの確認が必要になる場合があります。

修理や交換を検討している方は、対応可能な専門業者に相談しましょう。

水まわりの案内所では、水道修理業者への相談についてもご案内しています。

▶ 修理業者を探す

※対応できる工事内容や地域は業者によって異なります。相談時に汚水ポンプの点検・修理・交換に対応しているか確認してください。

まとめ|汚水ポンプの故障は原因を確認して適切な対応を

汚水ポンプが動かない、排水槽の水位が下がらない、異音がするといった症状が現れた場合は、設備に何らかの不具合が起きている可能性があります。

ただし、原因はポンプ本体の故障だけとは限りません。フロートスイッチや制御装置、排水配管などに問題がある場合もあります。

汚水ポンプのトラブルで大切なのは、次の3つです。

  • 症状を確認すること:運転状態や警報表示など、安全に確認できる情報を整理する
  • 無理に修理しないこと:排水槽の内部や電気設備には危険があるため、分解や復旧操作を安易に行わない
  • 修理・交換を適切に判断すること:故障箇所や設備の状態を点検したうえで、必要な対応を検討する

汚水ポンプは、普段は目立たない設備ですが、建物の排水を支える重要な役割を担っています。

異常を感じたら放置せず、早めに専門業者へ相談しましょう。